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【風を読む】論説副委員長・平山一城 「95歳へ」旺盛な知的生活(産経新聞)

 正月に頂戴(ちょうだい)した年賀状に今年は、「メタボ」とか「ロコモ」とか、耳慣れないものも含めて互いの健康を気遣う言葉がいっぺんに増えたような気がする。

 ちなみに「ロコモ」とは「ロコモティブ症候群」の略であり、「機関車」の意味が転じ、加齢や運動不足で体のバランス機能が低下し、病気がちになることの謂(いい)だそうだ。

 当方も相当に馬齢を重ねており、差出人も同じように年をとっていくのだから、弱気な言葉が増えるのも当然なのだが…。

 ところが、今年満80歳になる上智大学名誉教授、渡部昇一先生の旺盛な近況には驚かされた。先生は4年前、15万冊を収蔵可能な書庫をつくるため家を新築して引っ越した。そしてその余勢を駆るように、『95歳へ』という本を著す。「少なくともそれくらいの年齢まで、矍鑠(かくしゃく)たる高齢者として生きるつもりで日々を送りたい」といい、今年も間もなく、鈴木貫太郎から鳩山由紀夫氏まで戦後の歴代全首相を論じた450ページもの新著を出版する。

 このバイタリティーだから、病気の方から逃げていく。われわれ小人は恐れ入るほかはない。

 なぜこんなにお元気なのか。95歳を目指す先生の生活は「幸福な晩年を築く33の技術」として紹介されている。一言でいえば、いかにして知的探求心を持続できるかにある。「記憶こそが人生そのもの」「記憶維持には脳を使い続けるしかない」「高齢でも記憶力は強化できる」、そして「言語のトレーニングを続けよう」と並ぶ心構えだけでも圧倒されるようだ。

 今年は国会決議で「国民読書年」となった。ぜひ、渡部先生の健康で知的な生活にあやかりたいが、気になるのは、国民の活字離れや読解力の衰退を懸念して賛同したという議員諸氏の「知的」生活度か。

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